埼玉県朝霞市でNC自動旋盤、CAD/CAMによる機械設計製作に対応しています。

A4サイズ

2.消去ローラー
 4−1.消去の現状
  1)現在(国内メーカー)のポイントカードの消去方法。
 
(図−1)
 2)消去ローラーの基本的な構造。
(図−2)
  3)両者の比較
   @構造
    ・ 図の様に、消去ローラー方式は搬送ローラーの一部として、下段の駆動ローラーに従動するローラーを発熱さ      せ消去する方法のため、消去バー方式のように消去のためのエリアを別に設ける必要がなく搬送機構の中で      消去が可能となる。
   A消去バーの問題点
    ・ 図の様に、搬送ローラーの間に消去バーを配しているが、消去バーの先端が発熱部となっているため、カード     を発熱部に接する様に通過させることが必要で、発熱部とカードのギャップが大きくなると消去できなくなり、発      熱部の面とカードの平行度によっても消去できない面がでる。(いずれも媒体への熱の伝導不足が原因となっ      ている)
      また、消去時に発熱部がカードに接触するためカードに傷を付けることもあり、消去バーの取付及びその調整     は熟練の技術を要し、入念な確認テストを繰返す必要もある。
   B消去ローラーでの消去
    ・ 消去ローラー方式は、媒体の搬送過程の中で消去が可能なため構造を簡単にできると同時に、搬送ローラー     として確実に媒体に接触させる構造のため、熱の伝達が確実となり難しい組付け調整が不要となる。
3.当社開発の消去ローラー
消去ローラーの一例
5−1.特徴
  1) 無電極方式である。
    @ 現在ある海外製の消去ローラーは、セラミック棒の正面にカーボン皮膜を塗付したもので消去バーを回転体と      した構造で、電源供給に電極が必要になり高温回転体に給電可能な電極、ブラシ等が必要になり構造が複雑     化する。
    A 開発した消去ローラーは、発熱ヒーターは固定シャフト側にあるため、固定された給電リードに電源を接続し、     回転ローラーはフリーに回転する機構とした。
  2) 温度分布が小さい。
    @ ハロゲンランプや一般的なニクロム線巻線ヒーターは、中心部の発熱量が大きいため中心部の温度が高く両     端に近くなるに従い温度が低くなり温度分布が大きい。
      この傾向は、ローラーが長くなる(消去幅が広くなる)に従い顕著に表れ、"消去むら"の原因となる。
    A 開発した消去ローラーは、中央部の発熱量を低く押えるように固定シャフトに巻く発熱ヒーターの巻き方を独自     の設計により解決し、温度分布を小さく押えることができた。
      この巻き方は、ローラーの長さが変わっても中央部の発熱量の割合を定量的に変えることで対応でき、実験研     究で確認されている。
      又、長さがより長くなった場合(A4サイズ)は、温度分布を均一化するための分布調整シャフトを考案し組み込     んでいる。
  3) 立上りが早い。
    @ ハロゲンランプや一般的なニクロム線巻線ヒーターを使用したヒートローラーも無電極方式である、流通してい     る部品が規格化され構造的に回転ローラーとのギャップが広く(回転機構部の構造や、発熱体の構造上)熱伝導     が遅くなっている。
    A 開発した消去ローラーは、回転機構部の軸受構造や、固定シャフトに発熱ヒーターを直接巻きつける方法等、     独自の設計構想で発熱ヒーターと回転ローラーのギャップを0.5mmと狭くすることができ、ヒーターの発熱を効     率良く回転ローラーに伝えることが可能となった。
  4) 試作開発コストが安い。
    @ 試作開発時にコストのかかる金型等を要しないため、リライト紙の幅に合わせた消去ローラーを一本から低コ     ストで作ることができる。
      量産においても、初期費用を押えることができる。
 

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